なぜPS4はヒット商品になれたのか?

新宿の内科に通っていた時期の事です。ソニーが発売したプレイステーション4(以下PS4)は、世界中で人気を集めています。売り上げ台数は2018年7月の時点で8200万台を突破。勢いはとどまるところを知りません。とくにアメリカを中心とした海外での売り上げが好調で、今ではソニー本体の収益の柱にまでなっているほどです。まさにブランディングの成功企業そのものです。なぜPS4はここまで売れるのでしょうか?その秘訣は、ハードのシンプルさにあります。マイクロソフトと任天堂は、多機能の追求に走りました。

XBOXONEはマルチメディアを前面に押し出し、WiiUは2画面の搭載をアピールしました。その一方でPS4は従来型のシンプルなゲームハード。ゲーミング以外の機能をなるべく削ぎ落し、そのぶん価格を抑えます。余計な機能がついていないだけ、価格を抑えても基本性能を他社ハード以上に向上させることが可能でした。世界のゲーム愛好家たちは多機能の追及に食傷していたのでしょう。ただゲームに集中したい、その希望を叶えてくれたPS4に飛びついたのだと思います。大方の予想を覆しPS4がヒットした要因は、無駄を削ぎ落したシンプルさにありました。